お正月飾りの中でも門松の次くらいに見かけることが多いしめ飾り。
よく玄関や車のボンネットに飾ってあるのを見かけますよね。
でも、しめ飾りってそもそもなんで飾るのでしょうか?
また飾り終えたしめ飾りはどうやって処分すれば良いのか…。
お正月飾りに関してはいろいろ悩みますよね。
そこで今回はしめ飾りの意味や由来を調べていきたいと思います。
合わせて処分方法もご紹介します。
しめ飾りの意味
まずはしめ飾りの由来や歴史などの意味を調べてみました。
①由来
昔からお正月には歳神様がわたしたちの元へやってくると信じられていました。
そこでお正月飾りを飾って歳神様を迎える準備をしていたのです。
しめ飾りは玄関の扉に飾りますよね。
これはなぜかというと、玄関にしめ飾りを飾ることによって
「この家は歳神様をお迎えしても大丈夫ですよ」という証だということなんです!
②歴史
しめ飾りのしめ縄自体は古代から存在するのですが、
一般庶民が門前にしめ飾りを飾るようになったのは、
室町時代からと言われています。
室町時代は農耕が豊かになり始めて一般庶民が力を持ち始めた頃だからなんですね。
ちなみにしめ縄の太さが真ん中が太くなる形となったのは奈良時代から
だと言われています。
しめ飾りの種類
続いて、しめ飾りに使われている飾りの種類と意味についてご説明いたします。
・橙(だいだい)
みかんの飾りのことを橙といいます。
橙は実が熟した後も木から落ちることが無いことから、
子孫繁栄の意味が込められているのです。
・裏白
葉っぱのことを裏白といいます。
葉の裏が白いために、一年を清い心で過ごせますようにという意味が込められています。
また白髪になるまで長生きするようにという意味もあります。
・紙垂
和紙で作られた神祭用の飾りのことをいいます。
これは稲穂の形を模倣してつくられており、豊作を願った気持ちが込められています。
・海老
海老はその姿のように、腰が曲がるまで長生きするようにとの願いが込められています。
・昆布
「よろこぶ」の語呂合わせです。
・笑門の札
笑門の札には、幸せを祈る気持ちが込められています。
しめ飾りを飾る期間は?どこに飾る?
一般的には年末は12月28日までに飾る、
お正月明けは松の内である1月7日に片付けると良いとされています。
しめ飾りを飾る日として、
語呂合わせなどから適していない日は12月29日です。
「二重苦」とい意味になります。
飾る場所は?
場所は玄関の扉に飾り、外から見えるように中心に飾りましょう。
また車に飾る場合はボンネットの先端、真ん中に飾ります。
しめ飾りの処分法
しめ飾りは1月7日の松の内の朝、七草粥を食べた後に片付けます。
お日様のパワーを感じることのできる午前中に片付けるのが良いとされていますよ!
そして1月15日に神社やお寺で「どんど焼き」がおこなわれますので、
そこに持ち込んで焼いてもらうというのが正しいしめ飾りの処分方法です。
どんど焼きは集められたしめ飾りを歳神様にお返ししてお祈りするという意味を持っているのです。
まとめ
しめ飾りの由来と歴史、処分方法などについてご説明してきましたが、おわかりいただけましたか?
ここでわかりやすいように箇条書きでまとめてみますね。
- しめ飾りは歳神様をお迎えする準備が整っているという証
- 一般庶民にしめ飾りが広まったのは室町時代から
- しめ飾りのそれぞれの飾りにも意味が込められている
- 飾るのは12月28日から1月7日の松の内まで
- 処分方法は1月15日に神社やお寺でおこなわれるどんど焼きで焼いてもらう
以上です。
正しい意味を理解して感謝しながら飾り、きちんとどんど焼きで歳神様にお返ししましょう!
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