正月といえば、皆さん何を思い浮かべますか?
食いしん坊の人は多分ほとんどがお餅と答えるのではないでしょうか。
そう、正月といえばお餅ですよね。
焼いても煮ても、柔らかでモチモチした食感がたまりません!
わたしもお餅が大好きなので、ついつい正月は食べ過ぎて太ってしまうんですよね(笑)
でも、そもそもなんで正月にお餅を食べるようになったのでしょうか?
今回は正月にお餅を食べる理由!雑煮に入れるのはなぜ?について調べてみます。
正月にお餅を食べる理由
昔から正月には歳神様が降りてくると言われていました。
そのため大晦日には明日やってくる歳神様のために、
当時は
大変高価だったお米から作ったお餅や収穫された野菜などをお供え物
としていました。
そして1月1日に、
歳神様と同じものを食べられるようにと
- お供え物として捧げた野菜とお餅を一緒に煮て食べる
- 歳神様が宿っていると言われている鏡餅を食べる
などして、
歳神様のパワーを分けてもらうために正月にお餅を食べていたのです。
今まで特に何も考えずに正月だからという理由でお餅を食べていましたが、
こういった理由があったんですね!
いつから食べるようになった?
平安時代から始まった儀式のひとつに「歯固めの儀」があります。
そこでその歯固めの儀に登場するのが、固いお餅です。
お餅も熱を加えなければ固いですからね。
この固いもの=お餅を食べていた習慣が正月に活かされているということなんです。
昔から歯が丈夫だと健康に長生きできると言われていたんですね!
雑煮に入れる理由
お雑煮と言えば、様々な野菜とお餅を一緒に煮た料理ですよね。
これは
- 無事に収穫できて神様に捧げた野菜
- 歳神様にお供えしたお餅
をみんな一緒にひとつの鍋で煮込むという昔からある大切な儀式なんです!
歳神様のパワーを分けてもらうという意味のある儀式なんです。
またお餅は食べようとすると長く伸びることから、
長寿の象徴として縁起が良いとも言われています。
各地域でお雑煮の具が違うのは、
それぞれの地域で取れた野菜が違ったからなんですね!
今で言うところの地産地消というわけです。
鏡餅を飾る理由は?
ではこれまた正月の定番である鏡餅を飾る理由についてですが、
こちらも歳神様が関わっています。
歳神様は正月になったら家にやってきてくれるわけですが、
そのときに鏡餅に宿ると言われています。
7日の松の内に歳神様が帰ってから鏡餅をみんなで分けて食べます。
これは、鏡餅を食べることによって歳神様の宿っていたパワーをもらおうという意味があります。
お雑煮と考え方は一緒ですね。
飾るだけでなく、きちんと食べるところまでが鏡餅の特徴ですね。
まとめ
ここまで正月とお餅の関係についてご説明してきましたが、おわかりいただけましたか?
ここでわかりやすくまとめてみましたのでご覧ください。
- お餅を正月に食べるのは、
お供え物のお餅を食べて歳神様と同じものパワーをもらえるため - 平安時代の儀式、歯固めの儀から正月にお餅を食べる習慣がついた
- お雑煮は、歳神様にお供えした野菜とお餅を一緒に煮ることで
歳神様の力をわけてもらう重要な儀式だった - 鏡餅は歳神様が宿っているといわれ、
7日の松の内まで飾ったあと歳神様がいなくなったら開いて食べる
以上です。
これからは何気なくお餅を食べるのではなく、きちんと意味を理解したうえで感謝しながら食べたいですね。
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