紅葉好きのお客さんとの話です。
マッサージ中、京都の紅葉の話で昔の紅葉(30年前)のほうが
色がキレイだったという話が出ました。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”マッサージ師の私”]なんで、赤くなるんですかね~?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お客さん”] 寒暖差があるとキレイに紅葉するのよね![/speech_bubble]
と話は終わったのですが、
なぜ、あんなにキレイに赤くなるのか
さらに気になってしょうがなくなりました!
そこで、
今回は紅葉の色の変化について、紅葉のメカニズムと共に調べてみました。
なぜ、赤くなるのか?
最初になぜ紅葉が赤く変わるのかというと、
葉っぱに含まれている色素がある理由から変化していくからなのです。
ではそれぞれの季節ごとに色素の変化をみてみましょう。
春~夏…緑色
これは葉っぱに含まれる緑色の色素である「クロロフィル」によるものです。
この2つの季節は日照時間も長いため、光合成の時間もそれだけ長くなり木のバランスも整っているわけです。
秋~冬…赤色
やがて秋が近づくと葉っぱは緑色から赤色へと変化します。
「アントシアニン」という赤色色素によるものです
うまく光合成できなくなったクロロフィルが分解される途中で、
青色の光により有害物質を生成してしまいます。
そこでその前段階として秋にクロロフィルの青色の光を打ち消す効果のある
アントシアニンの赤色色素で葉っぱを覆って赤くなります。
このように色が変わっていきます↓
これが紅葉のメカニズムになります。
黄色の紅葉があるのはなぜ?色素違い?
紅葉に赤色と黄色の2種類があるのは、直射日光が当たる時間の長さが原因だといわれています。
3つの色別にみてみると
- 緑色はクロロフィル
- 赤色はアントシアニン
- 黄色はカロチノイド
となります。
例えば、
イチョウの葉っぱなどはカロチノイドの分解時間が非常に長く、
アントシアニンが生成される前に葉っぱが落ちてしまうため、ずっと黄色のままなのです。
きれいに紅葉する条件は?
真っ赤に燃えるような紅葉の色をつくりだすには3つのステップが必要になってきます。
- 昼夜の気温差が激しい
- 乾燥による土の水分不足がすすむ
- 紫外線が強くあたる
昼間暖かく、夜の急激な冷え込みがアントシアニンの合成を促進させます。
土の水分が少なくなるということは、それだけクロロフィルの分解が進んでしまうということになります。
紫外線すなわち直射日光が長く当たれば当たるほど綺麗にアントシアニンが合成されるのです。
特に山の地域はこの条件がマッチすることが多く、赤や黄色の綺麗なコントラストが眺められるというわけです。
紅葉する木としない木がある!常緑樹・落葉樹とは?
よく広葉樹と針葉樹といった葉っぱの形状から名づけられたカテゴリーは聞くことが多いと思います。
しかしもう2つ、常緑樹と落葉樹があるってご存知ですか?
常緑樹
常に1年中緑色の葉っぱを付けている木です。
名前の通りですね。
この種類の木は落葉が出ることがあっても赤くはなりません。
落葉樹
これは紅葉のように秋になると赤く色づき、冬になると葉っぱが抜け落ちて冬眠状態になってしまう木のことです。
そのため1年中温かい南半球ではあまり見かけません。
最後に
いかがでしたか?
紅葉にこんなメカニズムがあったなんて初めて知った人も多かったのではないでしょうか。
赤くなるのは、色素が関係していたんですね。
寒暖差や紫外線などの環境も整わないと、
キレイに紅葉しないとは・・。
テレビCMの京都の紅葉は見事なので、
条件がバッチリ揃っている証拠ですね!
わたしも今年の紅葉の季節はいつもと違う視点で楽しめそうな気がします。
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