1月7日の松の内に鏡餅で良く作られる、小豆をふっくら炊き上げて中にお餅を入れた甘い食べ物。
さて質問です、これをなんといいますか?
ちなみにわたしは「おしるこ」、といいますが中には「ぜんざい」という人もいるでしょう。
でもおしることぜんざい、この2つは何が違うのでしょうか?
わたしも全く違いがわかりませんので、一緒に勉強していきましょう!
おしることぜんざいの違い
簡単に言うとおしることぜんざいは異なる料理となりますが、実はおしることぜんざいの違いは関東と関西で認識が違います。
説明すると関東ではおしるこが汁気のある小豆の中にお餅が入っている料理、ぜんざいはお餅に汁気のない小豆をかけた料理という認識です。
また関西ではこしあんがおしるこ、粒あんがぜんざいという認識です。
関西でのお餅に小豆を添えた料理は関東流ぜんざいではなく、亀山という名前になります。
関東のおしるこはこしあんも粒あんもどちらもあります。
どちらかというとわたしは関東出身ですが関西風で覚えていましたね!
簡単なので関西風に覚えている人も多いのではないでしょうか?
おしることは?
ではまずおしるこの由来と歴史から説明していきましょう!
①由来
おしるこは漢字で「お汁粉」と書きます。
汁はつゆものの料理、粉は具を指したと言われています。
そのため具(お餅)が入ったつゆもの(小豆)の料理を総じて汁粉と呼んでいました。
関東の粒あんで作ったおしるこを「田舎しるこ」、こしあんで作ったものを「御膳しるこ」と呼びます。
②歴史
おしるこは江戸時代からあったようで、当時は甘いものというより汁物というカテゴリーだったそうです。
当時は砂糖が貴重品だったので塩っぱさが際立ち酒のつまみになっていたようです。
今ではあまり想像できないですよね。
ぜんざいとは?
続いてぜんざいの由来と歴史について説明していきます。
①由来・歴史
ぜんざいの名前は、出雲地方の「神在餅」がルーツだと言われています。
出雲には旧暦10月になると様々な神様が集まってくるとされ、「神在祭」として神事が執り行われていました。
そのときふるまわれた「神在餅・じんざいもち」がズーズー弁で訛って「ずんざい」、さらに「ぜんざい」となって京都に伝わったと言われています。
②語源
ぜんざいは漢字で書くと「善哉」と書きます。
ぜんざいの語源は仏教からきています。
お釈迦様が弟子に対して「善哉善哉」と言って褒めたと言われており、そこからぜんざいの名前がつきました。
また一休さんが「よきかな・善き哉」と言ったことからぜんざいになったなど様々な説があります。
関東・関西の違い
関東ではおしることいえばこしあん・粒あんどちらもメジャーで、更にほとんどの人が小豆の汁に餅が入っている食べ物を「おしるこ」と言います。
関東出身のわたしもずっと「おしるこ」です。
しかし、関西出身の粒あん大好きな父はいつも「ぜんざい食べたい」と言っていました。
やはり関東ではおしることぜんざいは見た目が異なる料理のことを指し、関西ではこしあん・粒あんの違いだけというシンプルな感じなんですね。
まとめ
おしることぜんざいの違いについて説明してきましたが、いかがでしたか?
ここでわかりやすいように箇条書きにてまとめてみたいと思います。
・おしることは、小豆のつゆにお餅を入れた料理のことで江戸時代は酒のつまみに食べられていた
・ぜんざいは出雲地方でのお祭りにふるまわれたお餅の名前からぜんざいと名付けられた
・関東ではおしるこは小豆のつゆに入ったお餅のことで、ぜんざいはお餅に汁気のない小豆がかかった食べ物をいう
・関西ではおしるこがこしあん、ぜんざいが粒あんで作られている
以上です。
思ったより結構違いってあったんですね!
これからも大好きな関西のおしるこを作って食べ続けたいと思います!
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