インフルエンザ予防の措置として一番効果があるとされている予防接種。
しかし予防接種を受けたのにも関わらずインフルエンザにかかってしまうということは、
残念ながら十分考えられるのです。
私も予防接種したのにかかりました(涙)
じゃあ予防接種を受けなくても変わらないってこと?!
…いえいえ、それが違うんです。
というわけで今回は、
インフルエンザの予防接種を受けてもかかってしまう理由
について詳しく説明していきたいと思います。
予防接種したのにかかる3つの理由
ではなぜインフルエンザの予防接種を受けたのにも関わらず、かかってしまうのでしょうか。
3つの理由をそれぞれご紹介します。
1…流行するインフルエンザの型を特定することが難しいため
インフルエンザワクチンを生成するのには半年ほどかかります。
そのため流行前に「今年は◯型が流行するかもしれない」と
予測してワクチンをつくるため、予想が外れてしまうこともあるのです。
テストで例えたら、ヤマが外れたようなものですね。
2…予防接種を受けても体力が低下して免疫力が下がっていたため
いくら予防接種を受けていても、
過労や寝不足、元から風邪気味だったなど免疫力が落ちていれば
当然インフルエンザにかかりやすくなります。
予防接種だけで済まそうとしないで、普段から体の調子を整えておくことが大切です。
3…予防接種を受けていない人の罹患率が増えたため
一定期間に発生したインフルエンザなどの疾患にかかった新患者数。
疾患にかかる危険にさらされた人口比率。
そのため予防接種を受けていない人の罹患率(新患者数)が
高まれば予防接種を受けた人の割合を押される形となり、
インフルエンザにかかる確率が高くなってしまうのです。
ワクチン有効率は23%
上記の通り予防接種を受けたからといって
絶対にインフルエンザにかからないとは言い切れないのがつらいところなんですよね。
現在インフルエンザのワクチン有効率は23%ほどだと言われています。
毎年変わるウイルスの型を完全に特定することは極めて困難なため、
効果の高いワクチンを作ることができないのです。
ちなみに過去10年間のワクチン有効率は10%〜60%とかなりバラつきがあります。
型がかなり近いワクチンがつくれた年は有効率が高く、
逆に予想が外れた年は低くなっています。
年齢別の有効率
では次に年齢別のワクチン有効率を見てみましょう。
- 生後6ヶ月〜17歳までの子どもの場合は有効率は26%
- 8歳〜49歳の有効率は12%
- 50歳以上の有効率も14%
働き盛りの年代が一番有効率が低いということがわかり、
過労や睡眠不足、ストレスによる免疫力低下が原因の
ひとつとなっていることが浮き彫りになりましたね。
予防接種は受けなくてもいい?
では極論ですが予防接種は受けなくてもいいのでしょうか?
予防接種を受けてもインフルエンザにかかる可能性はありますが効果がないわけではなく、
なんと症状を軽く済ませてくれる効果があるのです。
例えば高熱で苦しむところを風邪程度の症状で抑えてくれます。
これ、実はかなり重要ですよ!
私はインフルエンザにかかって非常に辛い思いをしたので、
それ以来毎年家族全員でインフルエンザの予防接種を受けるようにしています。
ただし以前かかった時はちょうど新型インフルエンザが初めて流行したときでしたので、
流行りに乗って新型にかかったわたしの場合は
予防接種をしていても意味がなかったのですが(涙)
とにか予防接種で少しでも苦しみが抑えられるなら、結果オーライです!
さいごに
インフルエンザの予防接種についてお話してきましたが、おわかりいただけましたか?
ここでわかりやすくまとめてみましたのでご覧ください。
- ウイルスの型は毎年違う、流行の型を特定することが困難なため、
予防接種を受けてもかかってしまう可能性がある - 予防接種を受けても免疫力が下がってしまえばインフルエンザにかかりやすくなる
- インフルエンザの有効率は23%と低い
- 特に働き盛りの年代は有効率が12%とかなり低い
- ワクチンには症状を軽く抑えてくれるという効果がある
有効率自体は決して高くはありませんが、
予防接種をすることで酷い症状を軽く抑えてくれるはたらきがあるため、
ぜひ秋になったらインフルエンザの予防接種を受けるようにしましょう!
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