正月といえば新しい年をみんなで祝う行事、という大まかなことしか知らないという人がほとんどなのではないでしょうか?
でもここは日本の伝統行事ということで是非とも知っておきたいところですよね!
正月は毎年良い天気になることが多く、わたしもいつもより早く起きて清々しい気持ちになっています。
今回はそんな正月の意味について詳しく説明していきたいと思います!
正月の意味
正月はもともと、その年の農作物などの豊作を司る歳神様を家に迎えるめでたい行事であり、1月を表す言葉でした。
歳神様は毎年の初めにやってくるため、またその年の農作物が豊かに育つようにお祈りをします。
正月に門松やしめ縄を飾るのは、この歳神様を心から歓迎するためだったんですね!
昔から「全てのものには命が宿る」と信仰されていたため、正月などの歳神様を迎える行事ができたのだと考えられています。
正月の由来、歴史
正月は日本で最も古い行事だと言われています。
起源は古すぎて詳しくはわかっていませんが、6世紀半ばに仏教が伝来したときにはもう正月は存在していたようです。
本来正月は8月のお盆と同じように、「先祖に対して供養をする行事」でした。
しかし人々が仏教の影響を強く受けると同時にだんだんお盆とは違った意味を持つようになり、農作物の豊作を願って歳神様にお祈りをする
「神祭り」の形式に変わっていったのです。
正月の語源は?
正月の語源は、様々な説があります。
仏教の修正会が1月にあったため「正すための月」である正月と言われた説。
そして政治を司る偉い人を祭り上げるお祭りということから、
「政月」と呼ばれていたためそれが変化していって正月となったなどがあります。
正月はいつからいつまで?
1月1日の元日から3日までを「三が日」、さらに7日までを「松の内」と呼んでおり、この期間を正月と定めています。
地方によっては1月20日までを正月とする場合もあるようです。
元日、元旦の違い
良く1月1日のことを元日といったり元旦といったりしますが、このふたつに違いはあるのでしょうか?
まず元日は、1月1日のことで1日の全時間帯をあらわし、2日になるまで全部を元日と言います。
一方元旦ですが、こちらは元日の朝、夜明け、日の出の頃の時間を表します。
実際に使う際は元旦を使うよりかは元日の朝などといった表現をしたほうが無難だと思いますよ。
まとめ
正月について詳しく調べてきましたが、いかがでしたか?
ここでわかりやすくまとめてみましたのでご覧ください。
・正月は農作物の豊作を司る歳神様を心から歓迎するための行事
・6世紀半ば、仏教が伝来した際にはもう正月は存在していた
・正月は「仏教の修正会」、「政治の政月」を語源とする説がある
・一般的に正月は1月7日まで
・元日は1月1日の全時間帯をあらわす
・元旦は1月1日の朝、夜明け、日の出の時間帯をあらわす
以上です。
正月についてより詳しくなったところで、いつもよりありがたみが増したような気がしますね!
今年の正月も、この1年みんな元気に過ごせますようにと歳神様にお祈りをしようと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
民俗学の課題でお正月行事に関するレポート作成中。
そんなの当たり前に知ってたつもりが、調べれば調べるほど・・・、
まぁ、勉強することって、たくさんありますねぇ。
でも楽しい取材&資料集めです。
御目出度い!オメデタイ!!。御愛でたい。
コメントありがとございます。
お正月行事って民俗学に入るんですね。
お正月を学問として考えたことがなかったです。
当たり前になると「こういうものだ」と思って深く考えなくなります。
今年のお正月はこの記事を書いたおかげで少し深いお正月になりました。
取材&資料集め楽しみながら頑張ってください!