横に切ると、断面に独特の模様で穴が開いているなんとも不思議な食べ物、レンコン。
前にテレビで、ヘドロのような泥沼の中から連なって出来ている
レンコンを見て大変驚いた記憶があります。
包丁で切ると少し粘り気のある糸を引くあたりから、
きっとレンコンには栄養がたくさん含まれているに違いない!
というわけで、今回はレンコンの栄養と効能について勉強していきたいと思います。
レンコンの栄養とは?
レンコンの8割は水分です。
主な成分はデンプン(炭水化物)です。(100g中に15.5g)
特筆するのがビタミンCなります。
ビタミンCがレモンに近い含有量!(100g中)
レンコン 48mg
レモン(果汁) 50mg
みかんの1.5倍・大根の4.4倍のビタミンC含有量があります。
加熱しても、デンプンがビタミンCを保護してくれるため
ビタミンCの残存率が多くなります。
レンコンの粘り気成分「ムチン」とは?
レンコンの粘り気の成分は、
タンパク質と糖が合わさった「糖たんぱく質」になります。
ムチンの効能は、
- 粘膜の保護
- 風邪予防
- 免疫力の強化
そして、
レンコンにはポリフェノールも含まれているため、切り口が空気に触れると黒ずみます。
花粉症対策にも効果があります。
そのほかタンニンという血管を収縮させる成分が含まれています。
次は、効能をみていきましょう!
どんな効能がある?
レンコンには6つの効果があります。
- タンニンが血管を拡張させるため、レンコンの絞り汁には出血を止める効果
- ビタミンCの効果で、メラニン色素の生成を抑えてシミ・ソバカスから肌を守ります。
- ムチンは胃腸の粘膜を保護してたんぱく質の消化のはたらきを助ける作用
- 血管を強化し、心筋梗塞など血管系の病気を防ぐ
- 食物繊維により便秘解消に効果
- ポリフェノールには抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果
ポリフェノールが豊富な場所は皮下3ミリにあるため、
皮ごと食べるのがオススメです!
次は、気になるカロリーです。
気になるカロリーとは?
レンコンのカロリーは、大き目(200g)の1節で100キロカロリーくらいでとてもヘルシーです。
ダイエットにも最適と考えられます。
レンコン自体のカロリーが低いので、きんぴらなどの味が濃い料理にも安心して使えますね!
次は、漢方薬としてのレンコンを紹介します。
漢方薬としてのレンコン
レンコンは漢方薬としての一面もあります。
蓮全体が漢方薬に使われているくらい、捨てるところがないのです。
生薬の名前としては「蓮子」といいます。
味は甘く、胃腸に良いはたらきをもたらします。
また肺に潤いを持たせて乾燥からくる咳などにも良いです。
喉の痛みや赤み、頭痛など風邪の特効薬として古くからレンコンは愛されてきました。
レンコンは漢方薬としては「寒性」なため生のまま食べると体を冷やす性質がありますが、
熱を加えて食べれば問題ありませんので安心してくださいね。
最後に
レンコンの栄養と効能、意外なものもたくさんありましたね。
まさかレンコンのビタミンCがレモンと同じくらいの量だとは思いませんでした。
そしてあの粘り成分はやはり体に良いものでしたね。
調べたらあれは納豆の粘りと同じ成分みたいですよ。
アンチエイジングと、血管系の病気に強いところから、
年齢を重ねるにつれて食べたほうがいい食材だということがわかりますね。
更にビタミンCの効果で美しい肌をキープできるなんて、
レンコンは女性にとっては嬉しいことが山ほどある食べ物なのですね。
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