皮をむくと、なんとも言えない粘り気と滑り気があって独特な雰囲気のある里芋。
煮っ転がしは、伝統的なおふくろ料理にもあげられていますね!
里芋は芋類なので主成分がでんぷんだということは素人のわたしでもわかりますが、
その他には一体どんな栄養素が含まれているのでしょうか?
そして粘り気の正体とは?!
また、処理した後の手の痒みについても調べてみましたよ。
今回は、そんなおふくろの味・里芋の栄養と効能について学んでいきたいと思います。
里芋の栄養とは?
やはり里芋の主な成分はでんぷんでビタミン類も少量ですが、
ほかの芋類と違うことは豊富なカリウムを含むところです。
芋類の中でもトップクラスです。
里芋 560mg
さつまいも 540mg
ながいも 430mg
じゃがいも 340mg
降圧作用やむくみに効果があります。
また、里芋の独特なヌメリ成分に栄養・効能が隠されています。
里芋のヌメリ成分!驚きの栄養・効能とは?
里芋のヌメリ成分にはガラクタンとムチンという2つの成分が含まれています。
この2つの成分が素晴らしいので、
1つずつ見ていきましょう。
●ガラクタンって何?
炭水化物とタンパク質の複合体で、
- 動脈硬化の予防
- 脳の活性化
- がん細胞の抑制
- 降圧作用
炭水化物とタンパク質でできているガラクタンですが、
特徴としてたくさん摂取しても脂肪になりません。
これは人間の消化酵素にガラクタンを分解できるものがないため、
排出されてしまいます。
●ムチンとは?
塘とタンパク質が結合してできる成分になり、
- ドライアイの予防
- 胃炎や胃潰瘍の予防
- 肝臓・腎臓機能の向上
- 免疫力・疲労回復力アップ
ヌメリの成分になり、山芋・オクラ・納豆など粘り系の食材に豊富に含まれています。
涙の成分にも含まれ、保水力が高いためドライアイ予防にも効果的と言われています。
このヌメリ成分に、里芋の栄養や効能が詰まっているといっても過言ではないでしょう。
次は、里芋全体の効能を見ていきましょう。
どんな効能がある?
里芋の効能の大部分はヌメリ成分の中に存在するため、
調理の際はヌメリをなるべく残して使うことが大切です。
里芋には6つの効能があるので見ていきましょう。
- 里芋自体のカリウムには血圧を下げる効果があります。
- ガラクタンは免疫力をアップさせてガン細胞の働きを抑えます。
- ムチンの粘り気で胃腸を保護し、はたらきを促進させます。
- ムチンを毎回食べていると、腎臓や肝臓のはたらきを助けます。
- ムチンは唾液の分泌を活発にさせて便秘を解消します。
- 糖尿病の食事としても最適です。
注意点としてヌメリ成分は喉の粘膜を刺激してしまうため、
風邪を引いて喉を痛めている人は食べるのを控えたほうがいいでしょう。
気になるカロリーとは?
大きいもの(95g)でも55キロカロリーになります。
ほかの芋類と違い水分を多く含むためずいぶん低カロリーですよね。
なぜ里芋を触るとかゆくなる?
よく里芋を調理したあと、手がかゆくなりませんか?
ピリピリした感じで赤く腫れてしまう人もいます。
これはヌメリの中に入っているシュウ酸の結晶化した成分が皮膚組織に刺さってしまうためです。
これは水分でヌメリが余分に出てしまうため、
里芋の皮むきは乾いた手と包丁でおこなう必要があります。
もしピリピリして痒みが出てしまった時は、
酢水に手をつけると症状が落ち着くと言われています。
こんな時短テクもあるので参考にしてください♪
最後に
里芋の栄養と効能、いかがでしたか?
里芋の効能はほとんどヌメリ成分にあったのですね!
しかし里芋自体にもカリウムが豊富に含まれ、血圧を下げる効果がありました。
なんと里芋に抗がん作用があったとは驚きです。
消化器系にも良い影響を与えていますし、食欲が出ないときなんかは最適かもしれないですね!
カロリーも低くヘルシーな里芋でがん予防のための健康料理、作ってみませんか?
ただし、ヌメリ対策で処理は乾いた手と包丁でおこなってくださいね!
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