夏の怖いものといえばオバケ、
冬に怖いものといえば…静電気です!!
ふとした瞬間にビリッとくる不意打ちをくらった感じがたまらなく嫌なのです。
そのため、冬になると一つ一つの行動を慎重におこなうようになってしまうのです。
でもなぜこんな静電気が冬に起きるのでしょうか?
今回は冬の静電気の理由・原因とメカニズム、対策について説明させていただきます。
なぜ、冬になると静電気が起きる?
でもそもそもなんで夏の時期には静電気をほとんど感じることがないのでしょうか?
それは、空気中の湿度が高く、イオン(水分)が多く含まれているためなのです。
イオンが空気中に多いと電気の逃げ道がたくさんあるため静電気を感じにくくなるのです。
逆に冬は空気が乾燥し、イオンが少なくなります。
電気の逃げ道がイオンの減少と共に少なくなり、静電気が発生しやすくなるのです。
また、冬は暖かさを優先して化学繊維の服をよく着用しますよね。
この化学繊維は電気を通しにくく、
結果、逃げ場のない電気が体内に蓄積してしまって
放電した時に痛みを感じるような静電気の発生となるのです。
静電気のメカニズム
なぜパチッとするのかというと、
蓄えた電気が体の一部分に触れることによって放電することがきっかけなのです。
静電気のメカニズムには、3つのキーワードがポイントとなります。
1. イオン
先ほど書いた通りイオンが少ない冬は電気の逃げ道がなくなってしまう
ので人体を介して放電するというわけです。
化学繊維の服も水に強いという特性があるため、電気を通さないはたらきが強くなるのです。
2. 摩擦
季節を問わず静電気の主な要因というのは摩擦によるものです。
物と物が接触すると必ずそこで電気が発生します。
これは物の接触面が大きいほど電気の量も大きくなります。
現代では人間はほぼ全員がしっかりと衣服を身に着けていますよね。
これだけで物と物の接地面はかなり大きいということになります。
このせいで摩擦による静電気が非常に発生しやすくなるのです。
3. 原子
なかなかピンとはきませんが、すべてのものには電気が流れています。
もちろん人間にも電気が流れているのです。
原子というキーワードは、少し難しく感じますがその構造は簡単です。
プラス原子とマイナス原子が規則正しく並んでいる原子が、
摩擦や接触によって簡単にバランスが崩れてしまうのです。
そこでマイナス原子が増えすぎてしまった場合、
どこかでマイナス原子を安定させられるきっかけがないかと探しているようになります。
そこで静電気が発生するきっかけとして、
例えば人間との接触などでマイナス原子を放出するときにバリッと放電するのです。
要は、プラスとマイナスのバランスを整えようしているってことですね。
静電気は体に悪い?
直接的に静電気が体に悪影響を与えることはありませんが、
静電気によっておこる様々なことが結果的に危険を伴うことがあります。
例えば、
車に給油する際はガソリンが静電気によって引火してしまう危険性
必ず静電気除去シートに触れてから給油してくださいとのお触書がありますもんね。
冬の静電気の対策
対策としては4つのポイントがあります。
1. 加湿器をフル活用する
加湿器で空気中のイオンを増やすことで、静電気の発生を減らすことができます。
乾燥対策にもなりますので冬は加湿器が必須と言えるでしょう。
2. 化学繊維の服をなるべく避ける
化学繊維の服は電気を通しにくいので帯電(たいでん)しやすくなります。
なるべく自然派の綿やウール100%の服を着るようにしましょう。
●帯電とは、物体が電気を帯びること
3. こまめにアスファルトなどに触れるようにする
土などでも大丈夫ですが、
なるべく自然なものに触って体内に蓄積している電気を逃がしてやるようにします。
少しの間10秒くらい触ると良いようです。
4. 食生活を改善する
体内のイオンバランスが崩れて血がドロドロになってしまうと
静電気を感じやすくなってしまいます。
これを改善するには食生活を見直すことが必要になります。
野菜中心で、豆類、イモ類、海藻などをたくさん食べるようにしましょう!
最後に
静電気についてちょっと難しい説明をしてしまいましたが、
最後に簡単にまとめてみたいと思います。
- 静電気が冬に多いのは、乾燥によるイオン不足!
- メカニズムはイオン、摩擦、原子の3つのバランスが崩れるから!
- 静電気自体は有害ではないけれど、ガソリンの給油時には注意しよう!
- 対策は加湿、化学繊維の服を避ける、
アスファルトや土を触る、食生活を見直す!
以上です。
これでいきなりの静電気におびえる生活にもサヨナラできますね♪
食生活を整えることは自分の健康面も向上しますので、今すぐ始めましょう!
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